動悸と息切れ
仙台で拍動の不快感や息苦しさは当院へ
動悸とは「心臓の拍動を不快と自覚すること」の総称とされています。
鼓動を感じるシーンを経験される方は多いと思います。たとえば激しい運動をしたあとや、緊張や興奮を経験した際は、心臓がドキドキと鼓動を打つのを感じます。息切れも同様に、体を激しく動かしたりした際に呼吸が乱れることがあります。
普段の生活をおくる程度であれば、通常は心臓の拍動を感じることはありませんが、何らかの理由によってドキドキと拍動を速く感じたり、ドキンと強く感じたりすることがあります。この現象は、脈拍に異常がなくても個人の感受性によって起こることがあるため、感じ方は人それぞれです。ほとんどの動悸は、心臓に異常がなくても起こると考えられています。
一方、息切れは「ゼーゼー」と息が切れて呼吸がしにくくなったり、苦しさを感じる状態をいいます。通常であれば呼吸は自然にできるものですが、息を吸ったり吐いたりするのに努力が必要であったり、不快に感じることがあります。
以上のような「動悸や息切れ」をたまに感じる程度なら、特に問題はなく、様子見で良い場合がほとんどですが、動悸・息切れに伴って、次のような症状が見られるときは要注意です。
注意が必要な症状
動悸・息切れに伴って、以下のような症状が見られるときは注意が必要です。
- 咳や痰が収まらない
- 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」などの音がする
- 少しだけ階段の昇り降りをしただけですぐに息が切れる
- 胸が締め付けられるように痛い
- だるさを感じる
- むくみの症状がある
- めまいやふらつきがある
- 冷や汗がでる
- 失神してしまったことがある
動悸のタイプと原因
動悸のタイプ
「トン・トン・トン・トン・トン」と、一定のリズムを刻んで拍動するのが正常です。
鼓動を大きく感じる
「ドキン・ドキン・ドキン」と、鼓動を強く感じることがあります。
脈が速く感じる
「ドキ・ドキ・ドキ・ドキ・ドキ」と、普段よりも脈が速い状態が続くことがあります。
脈が飛ぶ感じがする
「トン・トン・トトン・・・・トン・トン」と、時々、不規則な拍動が現れる場合があります。(不整脈)
動悸の原因
動悸には、さまざまな原因が考えられます。
生理的変化
健康の方でも動機として自覚することがあるのは、生理的な変化によって動悸が起こることもあるからです。緊張や興奮、運動、発熱、飲酒、カフェイン摂取などにより交感神経が活発になり、心拍数が上昇することで起こりやすくなります。
心臓の異常
動悸の多くは不整脈によるものです。不整脈によって起こるものには、「脈が飛ぶ、乱れる」と表現される心房期外収縮や、脈が速いといわれている発作性上室頻拍などがあります。
非不整脈によって起こるものには、貧血や高血圧、通換気症候群、不安神経症などがあります。
心臓に原因があるものとしては、弁膜症や心筋炎、心不全などがあります。
動悸の原因によっては、胸の不快感や呼吸困難、息切れなど、さまざまな症状が併発して出現することも少なくありません。
息切れ・呼吸困難の原因
循環器疾患と呼吸器疾患を重複しているケース
呼吸困難は主観的な症状であり、息苦しさや息切れなどの不快感や努力性呼吸を伴う自覚症状の総称です。そのため客観的な評価が難しいことがあります。
呼吸困難の原因は循環器だけでなく、循環器疾患と呼吸器疾患が重複して起こっている場合があるため、問診やさまざま検査を実施して、原因検索につとめます。
循環器疾患によって起こる呼吸困難
- 心不全
- 弁膜症
- 先天性心疾患
- 虚血性心疾患
など
なかでも多くみられるのは、うっ血性心不全による呼吸困難です。
うっ血性心不全とは心臓の機能低下によって血液の流れが滞ってしまう状態です。
左心系が悪化すると全身に血液を送り出せなくなり、肺に水が溜まってガス交換を行えなくなります。
その結果、労作性呼吸困難や発作性夜間呼吸困難、起坐呼吸などがみられるようになります。
労作性呼吸困難
安静時には無症状でも、階段の昇り降りなど日常的な軽い動作で呼吸困難感を抱くもの
発作性夜間呼吸困難
夜間、就寝1~3時間ほど経過してから、突然呼吸困難を発症する
起坐呼吸
横になっていると呼吸困難が強まり、座位をとるか、後ろに寄りかかると楽になるため、この姿勢をとりたがる状態となる。
循環器疾患以外、呼吸器疾患が関与している呼吸困難
循環疾患のほかに考えておく必要があるのは呼吸器疾患です。
主に、
- 慢性閉塞性肺疾患
- 気管支喘息
- 気胸
- 肺気腫
- 肺梗塞
- 肺炎
など
近年の高齢化に伴い、循環器疾患と呼吸器疾患を重複する方も珍しくありません。
動悸・息切れの検査
仙台で動悸・息切れの検査は当院へ
そのほかにも当院では、血液検査(採血による貧血・甲状腺機能・電解質などの評価)をはじめ、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)が息切れの原因と考えられる場合は肺機能検査も実施します。
心臓や肺に問題がなく、採血にて貧血や甲状腺機能に異常が確認された場合、さらに原因検索を行います。